エレベーター据付工

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エレベーター据付工:仕事・資格情報、詳細・口コミ・感想

仕事概要

エレベーター据付工は、ビルやマンション、商業施設などに設置されるエレベーターの組み立て・設置工事を行う専門職です。安全性や機能性を左右する重要な仕事であり、高度な技術と知識が求められます。

具体的には、以下のような作業を行います。

  • 設計図や仕様書の確認:エレベーターの種類、設置場所、積載量、速度などを理解し、工事計画を立てます。
  • 資材の運搬・搬入:エレベーターの各部品(かご、ドア、レール、駆動装置、制御盤など)を、高所や狭い場所にも安全に運び込みます。
  • レール・ガイドの設置:エレベーターのかごが昇降するためのレールやガイドを、垂直かつ正確に設置します。これは、かごのスムーズな動きと安全性を確保する上で最も重要な工程の一つです。
  • 駆動装置・制御盤の取り付け:エレベーターを動かすためのモーターや、運行を制御する制御盤を取り付け、配線工事を行います。
  • かご・ドアの設置:エレベーターのかご本体と、乗り降りのためのドアを取り付け、開閉機構の調整を行います。
  • 安全装置の取り付け・点検:非常停止装置、ドアセンサー、過負荷検知器などの安全装置を取り付け、正常に作動するか徹底的に点検します。
  • 試運転・調整:実際にエレベーターを動かし、速度、停止精度、静粛性などを確認し、微調整を行います。
  • 定期メンテナンス・修理:設置後も、定期的な点検や、故障時の修理・部品交換なども行います。

エレベーター据付工は、一人で作業することは少なく、チームで協力して作業を進めることが一般的です。現場は高層ビルや建設中の建物など、高所や足場が悪かったり、危険を伴う場所も少なくありません。そのため、体力と集中力、そして何よりも安全意識が非常に重要になります。

必要な資格・スキル

エレベーター据付工として働く上で、必須となる国家資格はありませんが、業務に関連する資格や、持っていると有利になる資格がいくつかあります。また、経験によって習得できるスキルも多岐にわたります。

必須ではないが、あると有利な資格

  • エレベーター保守検査技士:エレベーターの保守・検査に関する専門知識と技術を証明する資格です。設置後のメンテナンス業務に役立ちます。
  • 玉掛け技能講習:クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーロープなどを荷物に掛ける作業(玉掛け)を行うために必要な資格です。大型部品の運搬に不可欠です。
  • 高所作業車運転技能講習:高所作業車を安全に運転するための資格です。高所での作業が多いエレベーター据付工事において、役立つ場面が多々あります。
  • 足場作業主任者:建設現場で足場を組む際の作業主任者となるための資格です。
  • 電気工事士(第一種・第二種):エレベーターの制御盤や配線工事には電気工事士の資格が役立ちます。

求められるスキル

  • 高い専門知識:エレベーターの構造、機械、電気、制御システムに関する深い知識が必要です。
  • 精度の高い作業能力:ミリ単位の精度が求められる精密な作業を行います。
  • 体力と持久力:重い資材の運搬や、長時間にわたる作業に耐えうる体力が必要です。
  • 安全管理能力:常に危険と隣り合わせの現場で、自身や同僚の安全を確保するための高い安全意識と知識が不可欠です。
  • チームワーク:複数人で協力して作業を進めるため、円滑なコミュニケーション能力と協調性が求められます。
  • 問題解決能力:予期せぬトラブルや困難な状況に直面した際に、冷静に状況を判断し、解決策を見出す能力が必要です。
  • 向上心:技術の進歩が早い分野であるため、常に新しい知識や技術を学び続ける意欲が重要です。

仕事のやりがい・魅力

エレベーター据付工の仕事には、他の仕事にはない独自のやりがいや魅力があります。

  • 社会貢献性の高さ:エレベーターは現代社会において、人々の移動を支えるインフラの一部です。その設置に携わることで、社会に貢献しているという実感を得られます。特に、高齢者や体の不自由な方々が安全かつ快適に移動できるようになることに貢献できる点は、大きなやりがいと言えるでしょう。
  • 「形に残る仕事」:自分が関わったエレベーターが、ビルや街の中で実際に稼働しているのを見ると、達成感と誇りを感じられます。目に見える成果として仕事が残るため、モチベーションにも繋がります。
  • 専門性の高いスキルが身につく:高度な技術と専門知識を習得することで、他では得がたい専門職としてのキャリアを築けます。
  • ダイナミックな現場:高層ビルや大規模施設など、スケールの大きな現場で作業することは、非日常的であり、刺激的な体験となることがあります。
  • チームで成し遂げる達成感:困難な作業をチームで協力して乗り越え、無事に完成させた時の達成感は格別です。
  • 安定した需要:都市開発や建物の老朽化に伴うリニューアルなど、エレベーターの需要は安定しており、将来性のある仕事と言えます。

仕事の厳しさ・注意点

一方で、エレベーター据付工の仕事には、相応の厳しさや注意すべき点も存在します。

  • 危険を伴う作業環境:高所での作業、重量物の取り扱い、狭い空間での作業など、常に危険が伴います。事故を起こさないための徹底した安全管理が不可欠です。
  • 過酷な労働条件:天候に左右されることもあり、炎天下や寒冷地での作業、夜間作業や休日出勤が発生することもあります。
  • 体力的な負担:重い部品を運んだり、長時間同じ姿勢で作業したりするため、体力的な負担は大きいです。
  • 精神的なプレッシャー:人々の安全に関わる重要な仕事であるため、常に高い集中力と責任感が求められます。ミスは許されないというプレッシャーを感じることもあります。
  • 狭い空間での作業:エレベーターシャフト内など、非常に狭く閉鎖的な空間での作業が多く、閉所恐怖症の人には向かない可能性があります。
  • 移動が多い:現場が全国各地に及ぶこともあり、長期間の出張や移動が多くなる場合があります。

口コミ・感想

実際にエレベーター据付工として働いている、あるいは過去に経験した人々の声を集めました。

良い口コミ・感想

  • 「最初は重いものを運ぶのが大変だったけど、慣れてくるとスムーズにできるようになり、体も鍛えられた。何より、自分が設置したエレベーターが何年も問題なく動いているのを見ると、誇らしい気持ちになる。」(30代男性・経験5年)
  • 「チームの仲間との連携がうまくいった時の達成感は最高。先輩たちが丁寧に教えてくれるから、未経験からでも安心して始められた。」(20代男性・経験2年)
  • 「建物の完成に貢献できるのが嬉しい。自分が関わったビルが完成し、人々が快適に利用しているのを見ると、やりがいを感じる。」(40代男性・経験15年)
  • 「専門的なスキルが身につくので、将来性があると感じている。景気に左右されにくい仕事だと思う。」(30代男性・経験8年)
  • 「子供が大きくなって、自分がどんな仕事をしているか誇らしげに話せるのが嬉しい。」(40代男性・経験12年)

気になる口コミ・感想

  • 「夏場の高所作業は本当にきつい。汗だくになりながらの作業は、体力的にかなりこたえる。」(20代男性・経験1年)
  • 「現場によっては、人間関係の難しさもある。チームで動くからこそ、コミュニケーションは重要。」(30代男性・経験6年)
  • 「休日出勤や夜間作業が、どうしても避けられない時がある。プライベートとの両立が難しいと感じることもある。」(40代男性・経験10年)
  • 「エレベーターシャフト内での作業は、独特の閉塞感がある。暗くて狭い場所が苦手な人は、少し覚悟が必要かもしれない。」(20代男性・経験3年)
  • 「最新のエレベーター技術は日々進化しているので、常に勉強し続けないと置いていかれてしまう。」(30代男性・経験7年)

まとめ

エレベーター据付工は、社会のインフラを支える重要な専門職であり、高度な技術と知識、そして強固な安全意識が求められる仕事です。体力的な厳しさや危険を伴う作業環境がある一方で、社会貢献性の高さ、形に残る仕事であること、専門性の高いスキルが身につくといった大きなやりがいと魅力があります。未経験からの挑戦も可能ですが、体力に自信があり、安全第一で仕事に取り組める方、チームで協力して目標を達成することに喜びを感じる方には、非常に向いている職業と言えるでしょう。将来性も高く、安定した需要が見込めるため、手に職をつけて長く働きたいと考えている方にとって、魅力的な選択肢となり得ます。資格取得や経験を積むことで、より高度な業務に携わり、キャリアアップを目指すことも可能です。

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