浄化槽設備士

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浄化槽設備士:詳細・口コミ・感想

浄化槽設備士は、日常生活に不可欠な「浄化槽」の設置や保守点検に関する専門知識と技術を持つ、国家資格です。

浄化槽設備士とは?

浄化槽は、家庭や事業所から排出される汚水(し尿水や生活雑排水)を処理し、きれいな水にして放流するための設備です。下水道が整備されていない地域では、浄化槽が生活環境の保全に重要な役割を果たしています。浄化槽設備士は、この浄化槽を適正に設置し、その機能を維持するために保守点検を行う専門家として、社会的に高い信頼を得ています。

仕事内容

浄化槽設備士の主な仕事内容は、以下の3つに大別されます。

  • 設置工事:浄化槽の設置場所の選定、基礎工事、浄化槽本体の設置、配管工事、ブロワーの設置など、設計図に基づいた正確な工事を行います。
  • 保守点検:浄化槽が本来の機能を発揮できているか、定期的に点検・清掃・消毒を行います。これには、槽内の汚泥の状況確認、微生物の活性度チェック、ブロワーの動作確認、各装置の異常がないかの確認などが含まれます。
  • 維持管理:保守点検の結果に基づき、必要に応じて修理や部品交換などの維持管理を行います。また、使用状況に応じた適切なアドバイスを施主に行うことも重要な業務です。

活躍の場

浄化槽設備士の活躍の場は多岐にわたります。

  • 浄化槽設置・保守点検業者:この資格が最も活かされる分野であり、専門の業者で活躍します。
  • 建設会社:土木・建築工事の一環として浄化槽の設置に関わる場合があります。
  • 不動産管理会社:集合住宅やテナントビルなどの浄化槽の管理を担当することがあります。
  • 地方自治体:公営住宅や公共施設の浄化槽の管理・監督を行う部署で活躍する可能性もあります。
  • メーカー・販売店:浄化槽の設計、製造、販売に関わる部署で、専門知識を活かすことができます。

資格取得のメリット

浄化槽設備士の資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。

  • 専門性の証明:浄化槽に関する専門知識と技術を有していることを公的に証明できます。
  • 就職・転職に有利:需要のある資格であり、関連業界での就職・転職に有利に働きます。
  • キャリアアップ:経験を積むことで、管理者や独立開業なども視野に入れることができます。
  • 安定した需要:下水道整備が進む地域でも、既存の浄化槽の維持管理は必要不可欠であり、安定した需要が見込めます。
  • 社会貢献:生活環境の保全に直接貢献できる、やりがいのある仕事です。

浄化槽設備士の試験について

浄化槽設備士の資格は、一般社団法人 日本環境整備教育センターが実施する「浄化槽設備士試験」に合格することで取得できます。

受験資格

受験資格は、特に学歴や実務経験は問われません。誰でも受験することが可能です。

試験内容

試験は、学科試験と実地試験の2部構成です。

  • 学科試験:浄化槽の構造・機能、工事、保守点検、維持管理、関連法規など、幅広い知識が問われます。
  • 実地試験:浄化槽の構造・機能に関する理解度や、保守点検・維持管理の実践的な能力が評価されます。

合格基準は、各試験科目で満点の65%以上です。

試験対策

独学での合格も可能ですが、効率的に学習を進めるためには、専門の養成講習を受講したり、市販のテキストや問題集を活用することが推奨されます。特に、実地試験は実際の作業を想定した内容も含まれるため、実務経験がない場合は、講習会などで実演を見たり、実践的な指導を受けることが重要です。

口コミ・感想

実際に浄化槽設備士の資格を取得した方々や、その業務に携わる方々からの口コミや感想をいくつかご紹介します。

良い点

  • 「地域に貢献できる実感がある」:下水道が整備されていない地域では、浄化槽は衛生環境を守る上で非常に重要です。自分の仕事が人々の健康や環境保全に直接つながっているという実感は、大きなやりがいとなります。
  • 「専門知識が身につく」:浄化槽の構造や機能、保守点検の方法など、専門的な知識や技術が習得できます。
  • 「独立開業の道も開ける」:資格と実務経験を積めば、自身の会社を設立し、独立して事業を展開することも可能です。
  • 「安定した需要がある」:浄化槽は定期的な保守点検と維持管理が法律で義務付けられているため、景気に左右されにくい安定した仕事と言えます。
  • 「お客様からの感謝」:浄化槽のトラブルを解決したり、適切に管理することで、お客様から感謝される機会が多くあります。

大変な点

  • 「体力的な負担が大きい」:現場での作業が多く、特に夏場や冬場は過酷な環境での作業となることもあります。重い資材を運んだり、狭い場所での作業も発生します。
  • 「専門用語が多く、覚えることが多い」:浄化槽に関する専門用語は多岐にわたり、初学者にとっては学習に時間がかかる場合があります。
  • 「天候に左右される」:屋外での作業が中心のため、雨や雪などの悪天候時には作業が中断されたり、遅延したりすることがあります。
  • 「責任が重い」:浄化槽の不具合は、生活環境に直接影響を与えるため、常に正確で丁寧な作業が求められます。
  • 「継続的な学習が必要」:法改正や新しい技術の導入など、常に最新の情報を学習し続ける必要があります。

資格取得後のキャリア

資格取得後、多くの人は浄化槽保守点検業者や設置業者に就職します。経験を積むことで、主任技術者や、さらには自身で事業を立ち上げることも可能です。また、浄化槽メーカーの営業や技術サポート、地方自治体の環境関連部署などで専門知識を活かす道もあります。

まとめ

浄化槽設備士は、社会のインフラを支える重要な役割を担う、専門性の高い資格です。専門知識や技術を習得し、地域社会や環境保全に貢献したいという方には、非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。体力的な負担や継続的な学習の必要性はありますが、安定した需要とキャリアアップの可能性を秘めた資格であり、今後もその重要性は増していくと考えられます。資格取得を目指す場合は、試験対策をしっかりと行い、現場での経験を積むことが成功への鍵となります。

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